看護師として24年働き、今は一息ついています。
プロフィール詳細にも載せましたが、病院、施設、訪問看護、色々と経験しました。
看護師という仕事に誇りもあり、現場を離れた今でも看護の仕事は好きです。
医療もののドラマはつい観てしまうし、アドレナリンが出るような感覚にもなります。
ただ、自分の体力気力には、休息が必要な時がどうしても何度も現れました。
40代半ばになり、確実に体の変化はあります。
自然な体力気力の変化。
毎日疲れて帰ってくると、「このまま頑張れないかも。」「どうやって生きていこう。」「このままでいいのか。何のために頑張ってるんだろう。」など、ぐるぐるぐるぐる。
結局は体が悲鳴を上げて、サインを出してくれるので立ち止まざるを得ないのもあります。本来ならそこまでになる前に、自分で気が付いて対処できたら良いのでしょうね。
私は、月経がはじまった小学生の頃から月経痛がとてもひどく、20代半ばあたりから更にひどくなり、月経の時は痛みで眠れず、鎮痛剤をひたすら飲みまくっていました。
(これは絶対にお勧めしません。婦人科に診てもらうのを強くお勧めします!)
30代後半になると、婦人科系の疾患がいくつか見つかりました。
あの月経痛や心身の変化は疲れや加齢だけじゃなかったことが分かり、
普通と思っていたことが普通じゃなかったと気づけました。
それからも治療を受けながら働いていましたが、その頃からホルモンバランスの変化に伴う様々な症状に悩まされました。
「更年期症状」ではなく、生活に支障の出る「更年期障害」だったと思います。
更年期症状との闘い
とにかく怠い。
他にも頭痛、吐き気、腹部膨満、便秘や下痢、めまい、関節痛、腰痛、肩こり、足のムズムズ、全身の痒み、不眠、苛々、落ち込み、ほてり、四肢冷感、動悸、息切れ、血圧上昇、浮腫み、体重増加など、色々な症状が出ました。
症状が出始めた頃は、訪問看護の仕事をしていたので、
ちょっとした空き時間に事務所や公園のベンチで横になりながら働いて、
帰宅後は起き上がれず寝たきり生活のような状態でした。
日内変動もあるし、毎日症状が違うので、どんなひどい二日酔いよりもきつかった(笑)。
幸運にも、とても良い先生達に巡り会えたので、良いタイミングで治療の切り替えや手術もできました。
ただ、卵巣を摘出した影響でホルモンバランスの揺らぎはあり、まさに更年期世代の私は今も色々な症状が続いています。
今は、術直後と比べると落ち着いてきていますが、
無理がきかなくなってきたので、無理をしようにも、できなくなりました!
そうはいっても現実は、生活をするためには、お金を稼がなければいけない。
そうすると、完全に看護師を辞めるという決断が中々できず、気持ちも体力もいっぱいいっぱいになってしまう。
そしてとてもやりがいのある仕事なので、何度も気持ちは揺らぎました。
今も体力があればやりたいと思う気持ちも少しだけあります。毎日、ドラマのような刺激的な生活が送れる仕事でした(笑)。
直接いろいろな人と関わることができ、目の前ですぐ反応がある。
ケアや声のかけ方など自分の関わり次第でその人の人生の一部が変わるかもしれない。
目の前で「ありがとう」と言ってもらえる仕事。時には一緒に泣ける仕事です。
ただ体を壊すたび、このまま続けられるのかなという不安は、
年を重ねるたびに少しずつ大きくもなっていきました。
特に最終勤務先は、訪問看護という仕事をしていたので、最近のこの夏の異常な長さと暑さに参ってしまうところもありました。
エアコンが無いおうちに行って、清潔援助としてお風呂に入れるケアは、もう全身が溶けるというか…。熱を発してボカンと静かに爆発して消えるんじゃないかと思いました(笑)。
仕事をしていない自分には価値がないのかも?
そんなことを日々感じているものの、仕事をしていないと自分をどこかで責めてしまう部分もあり、看護師ではなくなると自分は何者なんだろうという不安もやはり度々襲ってきます。
仕事ができない状況になったらどうなるのだろうという不安と、
現実的に生活をするために、毎日考えざるを得ないことです。
そんな不安が大きくなると、よくSNSを見ていました。
よく見ていたのは、アドラー心理学や偉人の言葉、仏教の教えや引き寄せの法則など。心理学で自分を冷静に見れないか、などと思い、色々見ました。
スマホに穴が開くんじゃないかというほど。
それでも気持ちは毎日揺らぐ。時々、ぞわぞわーっと背中から何とも言えないものが襲ってくる感覚を味わうこともあります。
焦燥感や嫌悪感など、たぶん色々混ざった黒くてザワザワ動く何かです。
ミッドライフ・クライシス(中年の危機、いわゆるミドルエイジ・クライシスとも言われますが、正式にはmidlife crisisだそうです)というやつなのか。
第3の青春なのか(個人的に第1が中学生、第2が二十歳と思ってる)。
スピリチュアルな痛みってやつなのか。
考えても結論は出ないし、体も休まらない。
けれど、休み方もよく分からない。
今の自分は何が好きで、何がしたいかも思い浮かばず。
毎日食べるものも、何が食べたいのかも思い浮かばないほど、
なんだが宙に浮いたような、とても変な感覚がありました。
そして、これが「壊れる」ってことなのかもしれない。
そんな危機感を覚えました。
会社に対して色々思うことはありましたが、結局は自分がどう感じてどう思うか。
辛い辛いと言いながら、その環境に身を置いているのも結局自分だなと。
散々悩んだ結果、不安は真剣に生きている証拠と言い聞かせながら、
勇気をもってしっかり休むことを選びました!
もうとことん休む!
マインドフルネス!
ミッドライフクライシスは、第3の青春と思って。
自由に生きていこうと思います!


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