看護師の国家試験

日常・ライフスタイル

試験を迎えるまで

看護学校で膨大な課題や試験実習などいろいろな過程を無事修了し、やっと国家試験を受ける資格を得ます。看護師の国家試験受験資格


試験に関する最新情報や日程については、
厚生労働省 看護師国家試験ページで確認できます。


そしてついに看護師になるための、最終で最大の国家試験本番を迎えます。


看護学校も、試験前の一定期間を全て自己学習の時間を作ってくれるため、それまでに過去問題や広辞苑張りに分厚い国家試験対策のテキストをひたすら読み込みます。


私の学生時代からレビューブックは、同級生全員持っていたのじゃないかという程に、一番ポピュラーなものでした。おすすめの参考書はAmazonでも購入できます。実際に本の中身を見て買いたい方は、医学書の置いている書店をぜひ探してみてください。

眠気との戦いと焦りの日々

とは言え、試験勉強は眠気との戦い。興味のない分野ももちろん勉強しないといけないので、友人と問題を出し合ったりいろいろ思考錯誤しました。ついつい気づけば眠りにつく、の繰り返しです。


けれど、分厚すぎるテキストは全てを読み切ることもできず、焦る気持ちは膨れ上がります。山をかけるにも、ジャンルが多すぎて山をかける怖さ。ちゃんとコツコツ勉強しておけば良かった!と思う日々。

試験当日

試験はマークシート方式。
鉛筆は学問の神様に行って買ったものを握りしめて向かいました。
寒い時期の試験は、ひどい鼻炎もちの私には最悪の時期…。

鼻水をすすりながら、3年間の頑張りを形にできるか、焦りや緊張でいっぱいでした。
そして、初めて行く試験会場は、広くて寒くて。
緊張をさらに高めることばかり。


広い会場の中の自分の席を探して、冷たい椅子に腰をかけ、
机の上に並べた鉛筆や消しゴムを置いて。


よし、準備OK!
いざ、試験開始!
願掛けした鉛筆を持って、集中!


問題用紙を広げると、そこには過去問や山をかけたところとは全く似ても似つかない。


え?なにこれ?
過去問と全然ちがーう!
と心の中で思いながら、
ページをめくるたびに、もはやなんだか笑えてくるくらいでした。


試験は午前と午後の部に分かれていて、たしか2時間半ずつ程度だったと思います。
一度休憩を挟むのですが、その時のレビューブックは見ても見えても、緊張が抜けないので、頭に一切入ってきません。看護学校で頑張った3年間の成果と、これから看護師として働けるか、ここにすべてかかっているのです。緊張やプレッシャーが抜けるわけはないですよね。


試験時間も長くて、途中で何度も集中力はブチブチに切れてました(笑)。
何度も何度も問題を読み直しては、答えに迷ったりしました。解答数指定なしの複数選択問題も多かったと思います。

自己採点と合格発表まで

なんとか全問題回答し、試験は無事終了!


試験を終えた同級生も、同じく問題の変化球に驚き。
その反応に少し安心したのも束の間、すぐに自己採点が始まります。


自己採点といっても、看護学校の先生や看護学校の予備校が、解答予測を出しているので、それを参考に採点していきます。
東京アカデミー「看護師国家試験 過去問と回答」


その後も解答はオープンにはならないので、一体あの問題の答えはなんだったのかなぁというものも沢山ありました。


今年は何点で合格ラインなのか、解答数指定なしの複数選択問題もあったので、自己採点では合格するかどうかも結局のところ分からず。あくまでも予測採点です。


その仕組みが何とも…。
モヤモヤしながら何週間も合否を待つしかできないので、早く合格発表を見たい気持ちと、もし落ちていたらどうしようという不安が入り混じっていました。


発表されるまでの期間は、生きた心地がしなかったです。

合格の喜びとこれから

その後無事に合格し、看護師になれると決まると、新聞に合格者の名前が載りました。


初めて自分の名前が載った時は、嬉しくて嬉しくて。そのページを切り抜いて保管。それを何度も見て、うわぁ〜現実なんだ!ついに夢が叶うんだ!と思いました。

今は、厚労省のホームページからも合格者が見れるようです。
国家試験合格者発表


自分で言うのは変ですが、その時すごくキラキラしてたと思います(笑)。


その後、看護師の国家試験の合格率は、他の国家資格に比べると高い方ではありましたが、全員が全員受かるわけではなかったので、とても複雑な卒業式を迎えました。


ほっとした反面、これから更に厳しい社会に身を投じる現実が、目の前まで来たのかと、襟をただす思いでした。

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