はじめに
同じ音や同じ声でも、右耳と左耳では、
聞こえ方が違うな、と感じることがあります。
テレビを観るときなど、
もし片方だけのイヤホンの場合、左右どちらにつけますか?
横になってスマホを見る時、
右側に置くか、左側に置くか。
ほんの些細な違いなのに、
不思議と音の受け取る印象が変わります。
もしかすると、
その選択には、今の自分が表れているかもしれない。
そして、左右をうまく使い分けられるのではないかとも思います。
耳から脳へ伝わるもの
私たちの脳は、
右と左では、役割が少し違います。
(完全に分かれているわけではなく、傾向があります)
- 左脳:言語、論理、分析、数字、理解
- 右脳:感情、直感、イメージ、音楽、雰囲気
そして大事なのが、
左右の耳は脳の異なる半球に情報を送ります。
右耳 → 左脳につながりやすい
左耳 → 右脳につながりやすい
右耳で聞くということ
前述したように、
右耳から入った音は、左脳に届きやすいと言われています。
左脳は、
言葉や論理、分析を得意とする場所。
ニュースや解説動画、
何かを学びたいとき、
しっかり理解したいとき。
右耳で聞くと、
内容が整理されて、
「なるほど」と頭に入りやすい感覚があります。
仕事モードのときや、
考える力を使いたいとき。
自然と、右耳を選んでいることも多いのかもしれません。
左耳で聞くということ
一方で、
左耳から入った音は、右脳に届きやすいと言われています。
右脳は、
感情や直感、雰囲気を感じ取る場所。
音楽を聴くとき。
癒しを求めているとき。
静かに眠りにつきたいとき。
左耳で聞くと、
言葉の意味よりも、
声の温かさや間が、心に届きやすくなります。
理解せず、聞き流してもいい。
結論を出さなくていい。
ただ、受け取る。
ただ、ひたる。
そんな場面には、
左耳で聞くと良いのかもしれません。
両耳で聞く効果――両耳聴効果
私たちは、左右の耳に届く音の
わずかな時間差や音量差を、無意識のうちに感じ取っています。
脳はその情報を組み合わせることで、音の方向や距離、立体感を把握しています。
(音の方向や距離の特定)
また、騒がしい場所でも話し相手の声を聞き分けられるのは、
両耳で音を受け取っているからこそ可能になっています。
(カクテルパーティ効果)
そして、両耳で音を受け取ることで、
左右の脳がバランスよく刺激されます。
言葉を理解する力と、感情や雰囲気を感じ取る力が同時に働くことで、
音は「情報」だけでなく、「体験」として脳に残りやすくなります。
(脳の活性化)
そのため、補聴器の分野でも、
可能な場合は両耳での装用が推奨されることがあります。
片方だけで聞く状態が続くと、
使われない側の脳への刺激が減ってしまうとも言われています。
両耳聴効果は、
音を正しく聞くためだけでなく、
脳や感覚を健やかに保つための、大切な土台です。
大切ポイントは、
- 長時間は両耳に戻す
- 普段の生活音は両耳で感じる
- 疲れているときだけ、一時的に
そんなふうに、
両耳を基本にしながら、片耳を使い分ける。
それが、体や脳に負担をかけずに
自分を整えるための、小さな工夫です。
今は、どちらの耳で聞きたいか。
情報が多すぎるときや、少し疲れているとき。
意識して片耳で聞いてみると、
不思議と、音の入り方が変わることがあります。
完全に音に没入するのではなく、
現実とのつながりを保ちながら、
自分の世界も同時に楽しめるような感覚。
それは、頭で選んだというより、
体や心が、先に選んでいる感覚に近いのかもしれません。
おわりに
右耳で聞く日があったり、
左耳で聞く日があったり。
どちらかに偏りすぎたときは、
少し立ち止まって、
反対の耳を選んでみる。
イヤホンをどちらにつけるか。
スマホをどちらに置くか。
それは、
今の自分にあったセルフケアにもつながります。
思い出した時にでも、試してみてください。
きっと、聞こえ方が違う面白さを
味わうことができると思います。



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