なめられてしまう人の立ち位置について──背景に回らないための距離の取り方

日常・ライフスタイル
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はじめに

人間関係の中で、こんな違和感を感じたことはありませんか。

  • 断っていないだけなのに、引き受ける人になっている
  • 頼られるけれど、軽く扱われている気がする
  • 我慢していたのに、限界で声を上げると「面倒な人」扱いされる

「自分の伝え方が悪いのかな」
「もっと上手く振る舞えたらいいのかな」
と考えてきましたが、

これは個人の性格だけではなくて、
もしかしたら立ち位置の問題なのかもしれないと思うようになりました。


なめられる人は、どんな人?

なめられてしまう人は、
自己主張がまったくできない人ではありません。

  • 状況を見て自ら動く
  • 空気を壊さないように動く
  • 感情よりも合理性を優先する
  • 自分で処理できることは処理する
  • 話し上手というより、聞き上手

こうした姿勢は、
一見すると「問題のない人」です。
問題なく、何でもうまくこなせるため、
いつの間にか、場の中の「背景」の役割を担うようになります。

そうすると、それが
都合がいい人として扱われやすくなってしまうのです。


背景に置かれた人の現実

背景に回ると、こんなことが起こります。

  • いなくても困らないと思われる
  • 配慮される対象から外れる
  • 境界を越えられても、気づかれない
  • 何を言っても許してもらえる
  • 自分で考えて、勝手に動いてくれる

これは、相手が悪意を持っているわけではありません。
背景化、オブジェ化して、
見えなくなっているのだと思います。

問題は、
背景にいる側だけがその負担を自覚していることです。


「分かってもらおう」としても…

なめられたくないからこそ、

  • 丁寧に説明しようとする
  • 誤解を避けようとする
  • 相手の事情を考えすぎる

けれど皮肉なことに、
分かってもらおうと努力すればするほど、
さらに軽く扱われやすくなってしまうのです。

相手が理解する姿勢を持っていない場合、
どれだけ言葉を尽くしても状況は変わりません。


他者をなめる人の心理

なめられる人の反対側に、
他者をなめる人・見下す人が存在します。

その人達は、悪意がなくても
無意識のうちに防衛機制が働いています。

他者を落とすことで、
自分が上がるように勘違いしてしまうのです。

  • 他者を攻撃することで劣等感や自信のなさを解消する
  • 自己顕示欲や承認欲求の強さ
  • 他者をコントロールする支配欲
  • 相手によって態度を変えて優位に立とうとする
  • 自分の不安や過去の辛い経験などを投影している

これだけ見ると、ひどい人のように思いますが
無意識下のため、誰しもがこちら側になってしまう可能性もあります。

ただ、この理屈を知ることで、
ちゃんと距離を取った方がいいと思えませんか?


怒らずに立ち位置を変える方法

背景から抜ける方法は、
声を荒げることでも、強く主張することでもありません。

有効なのは、一歩引くことです。

  • すぐに答えを出さない
  • 頼まれても、即引き受けない
  • 自分で解決できても、あえて任せる
  • すべてを理解しようとしない
  • 相手に合わせて笑わない

心の中で、
「これは私の担当ではない」
そう線を引くだけで、関係性は変わります。

自分の舞台の立ち位置に戻るイメージです。


距離を取ること

距離を取ると、
「感じが悪いのでは」
「冷たいと思われるのでは」
と不安になりますよね。

でも、
距離を取らなければ、
なめられる構造は続いてしまいます。

人間関係は、悲しいですが
誠実さだけでは成り立たないことがあります。
たくさんの理不尽があります。
誰しもがいつも他者に配慮できるわけではありません。

それを理解することは、
諦めではなく、現実的な選択です。


おわりに

なめられてしまう人は、
弱い人ではありません。
むしろ器用で、
とても思慮深く強い人かもしれません。

引き受けすぎてしまう人だけど、
人をなめたりしない人なのです。

すべての場で背景に回る必要はない。
すべての人に理解されなくてもいい。

自分の立ち位置を守り、
距離を取るという選択をする。

”ちょうど良い距離感”は、
とても難しく感じる時もあります。

けれど、時々迷いながらでも
背景にまわらないことを意識してみる。

そう考えられるようになってから、
人との関わりが少し楽になりました。


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