更年期の不眠と倦怠感がつらかった私が試したセルフケア――看護師の体験

健康
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はじめに

更年期症状がつらかった時期、
私は仕事の限界も感じて、結局思い切って仕事を辞めるという選択をしました。

看護師をしながら副業をする人も中にはいらっしゃると思いますが、
更年期真っただ中の私には、その選択は難しいものでした。

ホルモンバランスの影響で、眠れない。
常時倦怠感、微熱、動悸、息切れ。

数えきれない症状の中でも、
キケンと感じたのは不眠。

1~3時間程度しか眠れず、
毎日移動だけでも電動自転車のバッテリーを
使い切るくらい動いていても眠れないという宇宙人的な休息。

そのうえ気を張ったり、気持ちも遣い、
ホルモンバランスだけではなかったとは思いますが
毎日が必死でした。毎朝の吐き気。
もう生きていたくないとも思いました。

医療に携わる人間として、
まずは睡眠と血圧のコントロールをしなければと思い、
内科受診がはじまりました。

体中の痛みや、
頭痛・吐き気、倦怠感。
甲状腺に問題があるのか、自己免疫疾患があるのかも調べてもらいました。

けれど、結局は更年期障害と仕事のストレスとの診断。

まずは眠れるように、睡眠剤。
降圧剤に抗不安薬など、
それぞれ合う薬までいくつか試してみました。

たしかに眠れるようにはなったと思います。
けれど、眠気とともに無気力感が増しました。

次第に睡眠時間を確保できるようにはなりましたが、
起きられない、起きてもやる気が全く湧かない日々も長かったです。

一方で、睡眠がとれる喜びよりも
廃人のようになっていく恐怖もありました。

過眠状態の日々がありました。
風呂キャンなんて可愛い言葉ではおさまりません。

今思い返しても記憶は曖昧です。
まさに「病んでいる」という状況で、
手術を受けた時のような闘病感さえもありませんでした。

けれど、
そんな薬物治療と安静、過眠を経験して
少しずつ見えてくることもありました。

過眠を自覚することで、
薬剤を減らすこともできました。
活動を少しずつ増やすこともできました。

もしも、同じような経験をしている方がいらっしゃったら
少し生活のヒントになればと思い、
今やっているセルフケアについても載せていきます。


薬に頼ることは、悪いことじゃない

体の変化は本当に様々ありました。
時期も程度も、「更年期症状」と調べたら出てくる症状をすべて網羅したほどです。

そこで助けてくれたのは、薬物療法。

すぐに効果が出やすいのは、やはり西洋医学の薬でした。
もちろん東洋医学である漢方も助けてくれました。

そして、なにより先生に相談できたこと。
「こんな自分は情けない」とどこかで感じていましたが、
SOSを出せたことで、合う治療や生活に出会えたのだと思います。

まずは自分を受け入れるということが、
安心につながるとても大切なことだったのだと思います。


薬だけでは整わないと感じた理由

睡眠は、ある程度取れるようになりました。
浅い眠りではありましたが、
時間・量としては、伸びました。

でも、体の重さはまだまだ残っていて
思考も働いていないし、謎の涙もまだ出ました。気持ちもまだ戻っていなかったのです。

できることは、お守りとして薬を飲んで
自分の体と心の反応をみること。

これは、薬物治療のポイントです。
効果や副作用をありのまま受け止め、
そのままを先生に相談すること。

それと並行して同じように大切だと気づかされたのは、
日常生活のちょっとした習慣や工夫です。

そこで、考えなくてもできることから
少しずつ取り入れました。
それもとても気まぐれで不規則なもの。

ルールを作らないというルールのような。
頑張りすぎて、これ以上コルチゾールを増やしたくない。
そんな思いもありました。


今、私が続けているハードルの低いセルフケア

ビタミンD

飲み始めたきっかけは、免疫力や体力をつけたいというシンプルな思いです。
そこで色々ネット検索をして、ビタミンDにたどり着きました。

ビタミンDは、
骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、
最近ではそれだけではなく、自律神経や気分、免疫の働きにも関係している可能性があることがわかってきています。

体の中では、ビタミンDはホルモンのような働きをし、脳や神経にも影響を与えると考えられています。そのため、ビタミンDが不足している人では、気分の落ち込みや慢性的な疲労感、睡眠の質の低下などが見られることもあると言われています。

また、更年期の時期は女性ホルモンの変化によって、体のさまざまなバランスが揺らぎやすくなります。こうした時期に、ビタミンDの不足が重なることで、自律神経の乱れや体調不良を感じやすくなる可能性も指摘されています。

もちろん、ビタミンDだけですべての症状が改善するわけではありませんが、日光を浴びることや、必要に応じてサプリメントで補うことは、体の土台を整える一つの方法として注目されています。

私はサプリで補いはじめ、
効果を感じたのは3~4週目くらいだったと思います。
例えば、数ある更年期症状が20あったとしたら
16~17くらいに減った感じです。

劇的な効果というより、
「あれ、なんかあの症状軽くなってる」くらいの柔らかさです。


塩化マグネシウム+クエン酸

マグネシウムの役割(筋肉・神経・睡眠・便通)

マグネシウムは、体の中で300種類以上の酵素の働きに関わるといわれている大切なミネラルです。特に、筋肉や神経の働きを調整する役割があり、体の緊張をゆるめたり、神経の興奮を落ち着かせたりする働きがあります。

そのためマグネシウムが不足すると、筋肉のこわばりやけいれん、疲れやすさ、イライラなどを感じやすくなることがあります。

また、神経の働きに関わることから、睡眠の質との関係も注目されています。リラックスを促す神経伝達物質の働きにも関わるため、体を休めるための土台づくりに役立つと考えられています。

さらに、マグネシウムは腸に水分を集める作用があるため、便をやわらかくする働きもあります。便秘の治療に酸化マグネシウムが使われるのも、この作用を利用したものです。

マグネシウムにはいくつか種類があり、入浴剤として知られるエプソムソルト(硫酸マグネシウム)とは別に、塩化マグネシウムという種類もあります。どちらも体に必要なマグネシウムを含む物質です。皮膚からの吸収(経皮吸収)の可能性についても研究されています。


クエン酸と一緒に摂る意味

クエン酸は、レモンや梅などに含まれる有機酸で、体のエネルギー代謝に関わる「クエン酸回路」に関係しています。疲労感の軽減や、ミネラルの吸収を助ける働きがあるとされています。

マグネシウムとクエン酸を一緒に摂ると、体の中でクエン酸マグネシウムという形になり、比較的吸収されやすい形になるといわれています。

そのため、マグネシウムを補う方法のひとつとして、クエン酸と一緒に摂る方法を取り入れている人もいます。

ただし、マグネシウムは摂りすぎるとお腹がゆるくなることもあるため、体調を見ながら無理のない量で続けることが大切です。


私は、飲み始めて、4週程度経ってから
お腹の張りが落ち着きました。便通についての効果は、即効性があります。

腹腔内が子宮内膜症でガチガチの私ですが、
それでもお腹の張り方の自覚症状とお腹の出方が少し変わりました。

上腹部まで張っていたので、呼吸も苦しかったのですが、それが楽になりました。

ただ、塩化マグネシウムもクエン酸も
適正量はそれぞれ違いますし、
結構酸っぱいです。
それと腎機能が低下している人は注意が必要です。

まずは少量からはじめて、
もし量を調整するのであれば、2週毎程度がお勧めです。

※腎機能に指摘がある方は、念のため主治医に相談してから取り入れると安心です。
※薬の飲み合わせにも注意が必要なものがあるので、服薬しているものと合うか調べてから摂るようにしましょう。


体をさする・ゆらすセルフケア

  • 自律神経への作用:副交感神経が優位になってリラックスできます
  • 安心感につながる:オキシトシンの作用も感じられる
  • リンパ管をつぶさない程度の優しい強さで行う:手でさするだけで道具要らず

運動がしんどい時にできる、もっと簡単なこと

  • 深呼吸
  • 湯船につかる
  • 日光を浴びる
  • ぼーっとする時間も味わう、許す

回復は、一直線じゃなくていい

回復というのは、思っていたような「ある日突然よくなる」というものではありませんでした。

良い日もあれば、また体調が崩れる日もあります。
昨日は元気だったのに、今日は何もできない。そんな日もあります。

それでも、振り返ってみると少しずつ変化はありました。

例えば、

・眠れる日が少し増えた
・朝の吐き気が減った
・体の重さが前ほどではなくなった

そんな小さな変化です。

以前の私だったら「まだダメだ」と思っていたと思います。
でも今は、その小さな変化を「回復の途中なんだ」と思えるようになりました。

体は、ちゃんと元に戻ろうとしている。
そのスピードが、ただ少しゆっくりなだけなのだと思います。


おわりに

看護師としてたくさんの患者さんを見てきましたが、
体というのは本当に正直です。

無理を重ねれば必ずどこかにサインが出るし、
休めばちゃんと回復しようとします。

今回、自分の体でそれを改めて実感しました。

それぞれ違う体や習慣があるので、
自分に合った休息方法があるとそれはすごい強みです。

大きな決め事にせず、
小さな習慣になって、
いつの間にか心も体も軽くなってくれることを願っています。


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